だって好きなんだもん
だって好きになっちゃうよ!
私、春日井菜摘(カスガイナツミ)もうすぐ25歳。
大学卒業して3年目。
教員免許を取得して、この春から緑川中学の2年2組の担任をしてます!
そしてそして、大好きな彼は2年1組の担任兼学年主任をしている……
「響せんせー!」
「なんだお前ら今日は-」
「えー、先生と遊んで欲しくてぇ」
「ばーか、学生は学生らしく友達と遊んでおけ」
「もぉ-、いっつも子供扱いして」
「ほんとほんと-」
「子供だっつーの。ホラ帰れよ」
「はぁい。せんせーさよーならぁ」
「さよならー」
「はい、さよなら-」
カツカツ……歩いてくる音が近づいてきて、角を曲がってくるのが分かる。そしてそこを曲がると――私がいる。
「……お前また妬いてるわけ?」
顔を赤くして頬を膨らませる私を、彼はニヤッ笑って見下ろす。
「だって、だってぇ」
意地悪そうな目で見つめられると、私は涙目で俯いてしまう。
けれどそんな私の扱いに慣れた彼は、私の頭にポンと手を乗せて耳元で囁いた。
「はいはい。今晩、うちこいよ。グラタン食いたい」
ボソッと言われたその言葉に、さっきとは違う理由で顔を赤くした私。彼はそんな私の頭を最後に一撫でして階段を昇っていった。
生徒からも大人気のこの人が…私の大好きな大好きな人。
貝塚響(カイヅカキョウ)先生。
32歳。ちょっぴり意地悪だけど、優しくて超カッコイイの!
大学卒業して3年目。
教員免許を取得して、この春から緑川中学の2年2組の担任をしてます!
そしてそして、大好きな彼は2年1組の担任兼学年主任をしている……
「響せんせー!」
「なんだお前ら今日は-」
「えー、先生と遊んで欲しくてぇ」
「ばーか、学生は学生らしく友達と遊んでおけ」
「もぉ-、いっつも子供扱いして」
「ほんとほんと-」
「子供だっつーの。ホラ帰れよ」
「はぁい。せんせーさよーならぁ」
「さよならー」
「はい、さよなら-」
カツカツ……歩いてくる音が近づいてきて、角を曲がってくるのが分かる。そしてそこを曲がると――私がいる。
「……お前また妬いてるわけ?」
顔を赤くして頬を膨らませる私を、彼はニヤッ笑って見下ろす。
「だって、だってぇ」
意地悪そうな目で見つめられると、私は涙目で俯いてしまう。
けれどそんな私の扱いに慣れた彼は、私の頭にポンと手を乗せて耳元で囁いた。
「はいはい。今晩、うちこいよ。グラタン食いたい」
ボソッと言われたその言葉に、さっきとは違う理由で顔を赤くした私。彼はそんな私の頭を最後に一撫でして階段を昇っていった。
生徒からも大人気のこの人が…私の大好きな大好きな人。
貝塚響(カイヅカキョウ)先生。
32歳。ちょっぴり意地悪だけど、優しくて超カッコイイの!
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