だって好きなんだもん
やばい、やばすぎる……
生徒と先生の恋を応援する気なんて全くないけど。
一世一代の大告白を、私のまさかのノットファインプレーでブチ壊すなんて。
いくらなんでも申し訳なさすぎるっ!!
おそらく泣きたいのは告白中の生徒のはずなのに、私は涙目になりながらカラカラ転がっていく私の桃ジュースを目で追いながら
「ご、ごめんなさいいぃ~っ!」
と叫んで二人の目の前に出た。
見てないけど、女生徒は驚きのあまりに固まってたと思う。
そして響ちゃんはあろうことか
「ぶははっ!」
思いっきり笑ってた。
私は目元に貯めていた涙を必死にこらえながら、こけて擦りむいた膝をさすって
「すぐに立ち去りますからっ! ど、どうぞ続きを!」
なんて意味不明のセリフを吐いて去ろうとした。
それなのに…