止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

「加奈?!」


純さんが、びっくりしていた。


涙が、ポロポロ。


「すみ…ません。


直夜さんの事、



……思い出してしまって。」




「婚約者は、

一度も、見舞いに来ない奴なんて…

忘れろ。」




真面目な顔。



いつもの、ふざけた顔してるのに!



「今日は、特別だ!

俺の胸を貸してやるから、


思いっきり泣け!」



「うっ…


ふっぅぅー…。」




久しぶりの人の温もり。


本当に、救われた。


純さん……。



暫く、純さんの温もりに酔いしれた。
















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