止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
5
病室だと、迷惑になると思い…
面会室で、会う事にした。
自分で、車椅子に乗り向かう。
ガラッと開けると…
私の両親、
直夜の両親
直夜
里穂
そして、赤ちゃん。
最悪の結果だと…
私は、思った。
そして…
「お久しぶりです!
お父様!お母様!
元気でしたか?」
にっこり微笑む。
「直夜さん!
出張から、帰ったんだね!
お疲れ様!」
直夜さんは、私を見てくれなかった。
イライラして、思わず言ってしまった。
「目を覚ましてしまい…
がっかりしてしまったんでしょうね。
邪魔者の私が!!」
皆、びっくりしていた。
「皆、最低よ!!!
何故、里穂なの?!
その、赤ちゃんも…
直夜さんの子供でしょ?」
涙が、ボロボロ。
鼻水まで垂れてる。
「私は、直夜さん…に
会う…為に、
辛い…リハビリに耐えてきた。
そんな時…
アンタ達は、
幸せを味わっていたの?!」
「お姉ちゃん…!
ごめんなさい。
ごめんなさい!」
「お姉ちゃんって呼ぶな!!
この泥棒猫が!」
「加奈!
里穂は、ずっと…罪悪感に
駆られていたんだ。
また、俺も…
そして、
加奈のご両親も
俺の両親も。」
直夜は、皆を…
里穂を庇っている。
それが、許せなかった。
悔しかった。