止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
次の日から、
ぴったりと誰も来なくなった。
私の精神的も、安定してきた。
風の便りで、
里穂と赤ちゃんは
大丈夫だったらしい。
私は、逃げたくて…
仕方なかった。
やっと、松葉杖を使って歩けるようになった。
だから、私は
この病院を出ようと思う。
ネットで、色々調べたが…
人生そんなに甘くはなかった。
就職も、無理そうだ。
完全に動けるようになったら…
この町から出ることを決意した。
私は、見た…。
ヤツれた里穂と竜崎さん。
子供は、無邪気に笑う。
「人の物を
奪うと…
そういう事になるんだから…。」
そう、誰に言うでもなく
呟きながら、
病室に戻った。