止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
今日も、大盛況である。
オープン前からの行列が、出来ていた事にビックリ!
どうやら、口コミで広がり…
今では、雑誌に取り上げられたりもしたから尚更人気が出たようだ。
「いらっしゃいませ!」
みんな、慌ただしく動き回る。
お客様の笑顔や談笑など…
思わず、顔が綻んでしまう。
接客は、大変だけれど…嬉しかったりする事もある。
「加奈…。
手が止まってるぞ?!」
背中をバシンと叩かれる。
「いっ?!」
背中に、ジンジンと痛さがやってくる。
大輔君を睨むと…口パクで。
ノ・ロ・マ。
馬鹿にした顔で、言われると尚更腹が立つ。
私は、イラっと来たが…ぐっと我慢して片付けに没頭した。
一日は、あっという間だ。
時計を見ると、15時過ぎていた。
「加奈さん、お疲れ様です。
もう少しなんで…頑張りましょ!
ホールは、大丈夫なんで…
洗い物してくれって純さんが言ってましたよ!」
私は、キッチンへ向かい溜まっている洗い物を始めた。