止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー





「加奈ちゃんって、


景吾の事…好きでしょ?」




りんさんの突然の発言に私は、ビックリした。



「えっ?!」



今日は、純さんのもう一つの仕事でトラブルがあり…



臨時休業になった。



臨時休業は、珍しくないらしい…。






りんさんと遥ちゃんとランチ中。





「りんさんも、わかります?


私も、加奈さんが景吾さんの事好きなんだろうなぁって!」



慌てて否定した。



「けっ…景吾さんの事!」


「加奈ちゃんは、いつも景吾の事目で追いかけてるのとか。

景吾に、頭に撫でられた時の顔…


「そっ…そんな事ない!」




顔に、熱が集まるのが分かる。



「加奈さん、可愛いー!」



「私は、応援する。

加奈ちゃんには、絶対に幸せになって欲しい。」



「私も、応援します!」



私…好きって言ってないのに…話は盛り上がる一方だ。


そこで、りんさんは景吾さんが元彼だった話やら…

純さんと景吾さんの武勇伝など。


昔は、ヤンチャしてたみたいだ。



「景吾も、バカな女に…引っかかって。


酷い時、あったなぁ。


だから…景吾にも、幸せになって欲しい。



景吾にも、色々と事情がある。


それは、私から言えない。


景吾が、直接言える仲になったら…ね。」



意味ありげな、言い方だ。



気になってしょうがない。



何故、こんなに景吾さんの事が気になるんだろうか?





本当に、景吾さんの事が




好き…なんだろうか。



いや…好きになりかけてる。




私は、アイツの事があってから…


男を信じられ無くなった。



好きになっても、また…裏切られるんじゃないかって。




だから…



この気持ちを、抑えなきゃ。





好きに…なんて…ならない。




最初は、アイツより良い男を見つけて…




見返してやるって、思っていたんだけどな。


心の何処かで、拒否している自分がいる。



難しいや…。



やっぱり、1人が良いな。
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