止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー


「ん…。」



目を覚ますと、白い天井…。



私に、繋がれた無数の線。


酸素マスクが付けられているようだ。




喉がカラカラ…。





お腹空いた。



横目で、見ると…。


妹の里穂が居た。

そして、抱かれている赤ちゃん。


「り……ほ…。」


「おっ…姉…ちゃん?」


悲しそうな顔。

絶望の顔…。



「……?り…ほ?」



「いっ、今

先生呼んで来る!」


泣きながら、病室を出た。


よく見たら、里穂は大人っぽくなった。


赤ちゃんは、里穂の…って訳ないか。

だって、妊娠してるなんて

聞いてなかったしね。


早く、直夜さんに会いたい!!

一刻も早く!


「あ…れ…?」




カレンダーを見ると、可笑しい。



何で?



事故にあったのは、




冬でしょ?




今、夏…。


カレンダーを見ると、

あの事故から

3年が経ってるようだ。



「うそ…でしょ…?」



これは、


何かの間違えでしょ?


誰か…


教えて!!




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