止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
私が、景吾さんを好きという自覚をしてから…
毎日が、楽しかった。
話をするだけで、ドキドキするけど…嬉しかった。
見ているだけで、幸せだ。
りんさんと、2人で買い物をしている時に景吾さんの話になった。
「景吾の事好きって告白しないの?」
顔が急に熱くなってきた。
「しっ…しませんよ?!
恥ずかしいし。
また、裏切られたらって。」
「大丈夫…。
景吾なら裏切らない。
私と純が、保証するから!」
りんさんの胸をドンと叩く。
「はぁ…。」
応援してくれてるのは、嬉しい。
けど、心の何処かでアイツらの裏切りの事は忘れられないでいる。
ウジウジしやがって…最悪って自分でも思う。
でも、ウジウジしてしまう。
「はいっ!」
りんさんから、渡されたチケットを見る。
「友達から、映画の無料チケット貰ったから…。
景吾と行って来なよ!」
見ると、私が見たがっていた…
話題のホラー映画。
「景吾も、ホラー映画大好きだから!
楽しめるんじゃない?」
私は…景吾さんにデートの誘ってみようと決心した。