止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
早速、誘おうとしているが…
なかなか言い出せない。
最近は、景吾さんと一緒に帰る事が増えた。
だから、今日…帰る時にでも誘おう。
私は、ガッツポーズをしていると…
「馬鹿。
何やってんの?」
大輔君が、その様子を見ていたらしい。
「見てたんなら…
何か、声かけてくれても良いんじゃない?
恥ずかしいな!」
「見ていたら、
百面相してるから、面白くてさ。」
そう言いながら、キッチンへと消えて行った。
大輔君…
何か、生意気な弟みたいで…
やり取りが楽しい。
妹じゃなくて、弟だったら良かったのに。
「おはよ!」
バンっと背中を叩く景吾さん。
今日も、太陽の様な笑顔だ。
「おはようございますー!」
頭を撫でたら、更衣室に行ってしまった。
実は、好意を寄せて居る異性をデートに誘うのは初めてだ。
半端ない緊張…。
でも、誘って…断られたら…。
ウジウジしていたら、あっという間…
帰る時間となっていた。