止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー




嬉しい事続きで、怖かった…



また、辛い出来事起きるんじゃないか…



自分だけじゃない…




でも……





ピンポーン。





凄く嫌な予感がする。










夜だから、電気がついているから…


居留守も、出来ないから…出るしかないじゃない。






「はい……。」





案の定…アイツだった。






「俺達を、苦しめときながら…



お前は、男と遊んでるとは


随分と良いご身分だな。」




私、過呼吸…卒業したい…。




頑張らなきゃ…



深い深呼吸をした。



「わざわざ、嫌味を言いに来たんですか?

随分と、暇なんですね。」



私は、早口で言った。


「お前、泣きそうだろ…。


感情が、高ぶって泣きそうになると


早口になるもんな。」



流石、元婚約者だ。色んな私を知っている。





「…で?


私、忙しいんだけど。」





早く帰れオーラを、出すが…。




「折角の客なんだか。


お茶ぐらいだせよ。」



図々しい奴だ。意地悪というか…嫌味な性格が出てきてる。


そうとう、イライラしているな。



「里穂は?

ここに、来るの知ってるの?」



「知らない。」




「じゃあ、帰って。


来るなら、里穂と……


無理だね…イライラして当たっちゃうなー。」




アイツは、フッと笑った。


笑うアイツを見るのは、随分久しぶりだった。





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