止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

その後、先生が来た。


そして、奇跡だとびっくりしていた。


両親と里穂の


驚きと悲しそうな顔。


もっと、喜んでも良いのになぁ。





「直夜さんに…

…会いたい。」


里穂は、


「………。


しばらく…出張だって…

兄さんが言ってたわ。」



「そっか…。

3年も意識無かったんだもんね。


でも、声だけでも…聞きたいなぁ。」




「…駄目!!」



里穂は、怒鳴った。



そして、ハッとしたみたいだ…。




「兄さん、


大事な仕事って言ってたし…。」



「そっか…。


仕方ないね。」



そうを言えざるを得なかった。



里穂の様子が可笑しい。



私だって、



鈍感じゃ無い。



嫌な予感がした。



「加奈…!


目が覚めて良かった。」




お母さんは、号泣。

お父さんは、部屋を出て行った。

里穂は、無言だった。





……何か、変だ。




何か、隠してる。







けれど、最悪な考えがあったけど…



そんな事無いと、


信じたかったから…


見て見ぬ振りをした。

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