止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
朝方…目が覚めた。
泣き過ぎたのか…目を開けているつもりなんだけど…
目が開かない。
けれど…気持ちは、スッキリした!
取り合えず、洗面所に向かう。
目がかなり腫れぼったい。
濡れたタオルで、目を冷やす。
「加奈ちゃーん!?
昨日、直夜さん来たんだって?
大丈夫だった?!」
心配そうに、駆け寄る。
そして、抱き締めた…。
「よく。頑張ったね。
過呼吸出なかったんだ…。」
「はい…。
昨日は、落ち着いて話が出来ました。
向こうも、落ち着いていたみたいで。」
どうや、りんさんは直夜さんと連絡をとっていたみたいだ。
「あっ…
…直夜さんや里穂ちゃんと
…連絡は取り合っているんだ。
やっぱり、家族の人達には
加奈ちゃんの状況を
知って貰いたいじゃない?」
眉を下げながら、泣きそうな顔をしながら頬を撫でる。
「ちょっと、前の私だったら
ヒステリーを起こして
大変だったと思います。
…少しは進歩したんですか…ね?」
笑いながら、りんさんを見ると
先ほどとは、違う微笑みを見せてくれた。
「進歩したんだよ。
少しずつ…ね。
酷い顔に、なってるよ?」
濡れたタオルを、目に押し付けた。
「ですよねー?」
2人で、大笑いした。