止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
17
「待ってくださいよー!」
やっと、追いついて景吾さんの腕を掴んだ。
「おっ…。
考え事してたから、すまねぇな。」
そう言う景吾さんの顔は、まだ赤かった。
時計を見ると、深夜に差し掛かっていた。
「この後は、どーすっか。
帰るか?それとも、俺ん家でホラー映画でも見るか?」
それは勿論!
「景吾さんの家に行きたいです!
お酒とかおつまみ買い込んで!朝まで騒ぎましょう。」
うわー!本当に、お宅拝見致しますぞ!
るんるん気分で、居ると。
景吾さんの手が、私の手を握ってきた。
嬉しくて、私も握り返した。
「俺のオススメ映画は、怖くて寝れねーぞ!
覚悟しとけよぉ!」
「怖くて寝れなかったら、
責任取って貰って一緒に寝てもらいますよ!トイレの度に、起こしますから!」
私は、ビビりでもあるが…怖いもの見たさで見てしまうのだ。
買い物を、軽く済ませて…
景吾さんの家に向かった。