止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

「うまー!!」


意外に、飲めたよ!ワイン!


「加奈が、気に入ってくれてよかった。

このつまみも、合うんだよ。」


「おいひぃ!

景吾さん、天才!!」




美味しくて、おつまみとワインを交互に食べては飲んでを繰り返した。




本当、美味しい。




「…それぐらいにしたら、どうだ?

顔を真っ赤になってる。

肝心のホラー映画見れなくなるぞ!」



「飲む!

ホラー映画は、無し!!


お話しましょ!」


子供みたいに、ワガママを言う。

というか言えちゃう。


頭の中が、ほわほわしてきている。


今なら、思った事が言える。



「景吾さんは、

好きな女性は、居ますか?!」


「ばっ!?

いきなりなに言ってるんだよ?!」


景吾さんの顔が、トマトみたいに真っ赤だ。


「やーだー!


かーわーいー!!」


景吾さんに、抱きつき…

体をベタベタ触る。


「ヤバイ!ヤバイよ!

景吾さんの上腕二頭筋が素敵!

私、上腕二頭筋フェチなんだよね!!」


上腕二頭筋をべちべちと叩く。



「加奈ーー??」

顔が赤いが、顔は怒ってる。


「好きな人が、居ないなら…

いーじゃないですか?

私、景吾さんの彼女になりたいなー!」


「冗談言うなよ。

大輔と仲良いだろ?

大輔が、好きなんだろーが。」




景吾さんに、言われてショックだった。





「大輔君は、弟みたいな存在なんだよ!?


好きなのは、景吾さんなんだってば!


分かってよ!!馬鹿!!」



涙が、ボロボロ溢れてきた。



そのまま、私は景吾さんに




キスをしてしまった。








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