止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

「私は……


裏切られたあの日か…ら。


異性とは付き合わない…



結婚は…しないって決めて…。



1人で生きていくって決めた矢先に、景吾さんと出会ってしまった。



私は、嬉しい事や楽しい事があって



病んでいた気持ちも、段々無くなっていって…。



妹と…向き合える…



そんな気持ち…なんだ。」






黙って聞いていてくれた景吾さんは、
何も言わず抱きしめてくれた。




この沈黙は、嬉しくもあり


切なくもある。




だって、まだ恋愛感情の好きじゃないかもしれないけど…自分の事が気になるって言われているんだから。





…自分の感情やら




今までの想いが渦を巻いている。




そりゃ、友達からでも付き合いたい。





でも、流されてはダメだ。





「待ってる…。

昨日や今日の加奈を見て

守りたい。

悲しんでいる加奈の心を癒してやりたい。


って、強く思った…。


妹さんの事が片づいたら、


付き合ってくれない…か?」




信じても良いのだろうか…



この人を……。










「だい…じょ…ぶ?


私を、裏切ら…なっ…い?」



私は、景吾さんを見つめた。


「大丈夫だ!

辛かった…な?」


ポロポロ出てるくる涙を指で拭ってくれた。






「…俺は…



絶対に、裏切らない!」



景吾さんの瞳には、強い意志を感じられる。








私は……









この人を…










信じてみよう。




「妹の事が…

ちゃんと解決したら…


よろしく…




お願いします!」










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