Love is -memoryー
「氷枕。少しは楽になるだろ」
氷枕をいれ、 冷却シートを額に貼る
「きもちいい」
「なら寝ろ。休むのが一番だ」
ふと時計に目をやるといつも通りに目覚ましがセットされている
「朝は気にせず寝てろよ」
ほとんど夢の中の愛美に囁いた
部屋着に着替え、デスクの椅子をベッド傍に引き寄せ、腰を下ろした
ミニライトをつけると、文庫本を開く
時折、愛美の汗を拭いながら過ごしていると、携帯が震えた
すでに午前3時を回っている
明らかに非常識な時間だ
ディスプレイに表示された名前は……
「はい」
「悪いな」
「いえ。お疲れ様です」