Love is -memoryー
袋に入っていたのは
バナナ
りんご
いちご
パイナップル
グレープフルーツ
オレンジ
メモの通りの量を準備してミキサーにかける
「愛美」
「……聖司?」
声はまだ少し掠れているが、話し方は戻っている
「起きれるか?」
「うん。ごめん。朝ご飯」
「気にするな。まだ熱あるだろう。ほら」
「ありがとう」
体を起こした愛美にさっき作ったグラスを渡す
「え……」
「夜中に夕都さんが来て材料置いていってくれた」
「懐かしい。風邪ひいた時お父さんが作ってくれた」
ミックスジュース
「ありがとう。聖司」
「いや。まだ熱下がってはないし、今日は大人しくしてろよ」
「はーい」
Fin