Love is -memoryー
理桜の思わぬ表情を見られた取材から1か月ほどたったある日。


気分転換に愛車を走らせていると、意外な場所で意外な人物に出会った。



「理桜。何やっているんだこんなところで。それと桜井センセ?」



車を路肩に寄せクラクションを鳴らす。



「オーナーこそ。すいません乗せてくれませんか?」


理桜の視線を辿り彼女を見ると今にも倒れそうな顔色だった


「……乗れ」



後部座席を指して促した瞬間。


崩れ落ちた彼女を寸前のところで受け止める姿が目に入った。



タイミングを見計らい運転席から降りると後部座席の扉を開け、二人を乗せた



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