Love is －memoryー

「おはよう」


「おはよう。珍しいな」



普段は聖司が起きる時間に家にいることはあまりない




「もう少ししたら出る。コーヒー飲む？」



「ああ」



コーヒーメーカーをセットする



「桜井先生どう？」



ずっと気になっていた



「食べられていないって」



「やっぱり。理桜も辛そうじゃない？」



何となくだけど二人の間に何かあると思う



「ああ。恋人にはなったみたいだけど」



「え？理桜が言ったの」





考えられない



「いや。理桜の纏う空気が変わったから多分」



聖司の見立てにそう間違えはない



「聖司。お使いお願いして良い？」



作ってあげられれば良かったけど今日は時間がない



「了解。何届ければいい？」



少しでも彼女の喉を通るもの