大嫌いな君との30日間。


駅から30分ほど歩くと、古くて大きな家が見えて来た。


築数十年というところだろう、木造の平屋だ。


木の壁は黒々としている。


窓が開け放たれていて、縁側もよく見える。


そこには、おばあちゃんが座ったいた。


「おばあちゃん!」


私は思わず走りだす。



「琴穂かい?よく来たねえ」


おばあちゃんはにこやかな笑顔で迎えてくれた。






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