大嫌いな君との30日間。


「こんにちは」


「あっ…こんにちは」


海都と呼ばれた男の子が笑顔で言う。


焦って声が高くなる。


「おばあちゃんの孫?」


「ええ、海都くんと同い年よ」


「へえー。名前は?」


そういって私に顔を向けた。


「琴穂…柊琴穂」


「琴穂な。俺は鐘堂海都。ここの向かいに住んでるんだ」


「そうなんだ。よろしく」


< 20 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop