大嫌いな君との30日間。



そして、今に至る。


「琴穂、今度の祭り、一緒に行かね?」


田口佑があの笑顔で言ってくる。


なんで私と?


「ごめん、私、夏休み中おばあちゃん家なの」


一応丁寧に断る。


「そっか…」


田口佑の顔が曇るのがわかる。


少し胸が痛んだが、仕方がない。


私も祭りに行きたかったもん。


でも、おばあちゃん家での夏休みを楽しむことにした。




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