未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2
29.真相
綾と音信普通になってしまってから、二週間が過ぎようとしていた。
繋がらないことが分かっていながらも俺は時間があると綾にメールを送っていた。
そして届かないことを報告する生真面目な携帯電話の画面によって打ちのめされていく。
こういう状況のときには誰もが思うことなのかもしれないが仕事が忙しいことが俺にも救いに感じられた。
そんな毎日の中、毎日届く上野からのメールが意外にも俺を和ませていく。
大輔さんには申し訳ないように感じながらも、通勤と仕事に明け暮れる俺の生活の中に上野のメールは日常の一部になり始めていた。