未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2
バックミラーを見て、一台やり過ごしてから、少し車をバックさせ、5台分ある駐車場の一番左側に車を停めた。
「通り過ぎちゃうかと思ったよ」
上野が肩をすくめて笑う。
「わりぃ、考え事してた」
「入ろう。パスタ系が中心だけれど、美味しいよ」
「うん」
(こいつって、わりと仕切るタイプなんだな)と思いながら、車から降りた。
店内に入って、注文をした後、すぐに綾への返信を打った。
《う~ん、似てるようで似てないかも、なんてね。
やっぱり似顔絵っていうもんは
実物を目の前にして描かなきゃな(笑) 》