未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2
駐車場に停めておいたレガシィに乗り込み、エンジンをかけ、CDのパッケージを開け、早速カーステレオに入れる。
しばらくCDジャケットに見入ってから、助手席に置く。
助手席に置かれたCDケースを眺めて、頭に綾が浮かぶ。
(助手席に乗ってくれること、あるんかな?)
携帯電話を取り出して見るが、メールの着信はない。
シートにもたれて目を閉じ、この後どこに行こうかを考える。
ハードなギターソロが胸の深いところまで響いてくるようだ。
その辺ぐるっと流してこよう。
行き先なんて、決めなくてもいいさ。