未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2
シャワーを終えてみると、脱いだジーンズとシャツがなかった。
バスロープが掛けてあるけれど、着るのはちょっとな、と思い、左肩にバスタオルかけたままトランクス姿で、ドアを開けて綾に声を掛ける。
「俺の服は?」
「今、アイロンしてるの。もう少しで着れるくらいになるから」
ソファーのある場所へ戻っていくと、アイロンを掛けている綾の背中が見えた。
「アイロンも置いてあるんだ? この部屋」
俺が声を掛けると綾は振り向きながら「そうなの、――」といい、慌てて視線を元に戻していた。