伝説のDRIVER
男は、女の子を送って一緒にファミレスに入った。




?「なぁ、何で辞めたんだ?ヴィトラ。」



達也「いろいろあったんだよ。まぁ、親友のお前に話さなきゃダメだろうとは思っていたが、こんなとこで出会うなんてな。巧斗。」




達也と話している奴は、長谷川 巧斗。



Jr.GTで、達也とやりあって居た奴だ。





達也「話すよ。まず、昔言ったけど俺の家族は居ない、おじいちゃんだけだって言ったの覚えてるか?」




巧斗「あぁ、だいたい覚えてる。」




達也「実はおじいちゃん死んだんだ。」




巧斗「ぇ、嘘だろ。じゃあ、お前。」




達也「天涯孤独だ。でもそれが辞めた理由には、関係ない。俺は、GTに夢中だったせいで、親孝行も出来なかったんだ。俺のせいなんだ。だから、俺ばっかり楽しい事をしてちゃダメだとわかった。おじいちゃんの死んだ日は、俺とお前の最後の勝負の一日前の日だ。だから、俺はあの日のレースを最後にしたんだ。」





巧斗「そんな事があったのか。」




達也「何かさ今日は最悪の日なんだ。俺の本名は、榊原 達也なんだ。でも、向こうでは名を捨てた。日本ではこっちの名の方が自然だから戻したんだ。」




巧斗「榊原?」




達也「それで、今日何か姉だと名乗る奴にあったんだ。榊原茜ってやつに。俺は、今日始めて知ったんだ。俺は、あの日死ぬべき人間だってな。」



巧斗「茜って、まさか、お前と同じ学校の三年か?」




達也「なんで知ってるんだ?」




巧斗「俺の彼女なんだ。」




達也「そっか、巧斗は、いや。もういい。帰るよ。巧斗と一緒に居たら、会うかもしれないからな。だから、俺のアドレスは教えるから、出来るだけ会わない。じゃあな。




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