She Loves Me



昼休みも終わり、午後の授業を終えると、あっという間に放課後。



今日こそ、図書室に寄って帰ろう。



昨日はなんだかんだで大好きな図書室に寄れなかったことを後悔してたりもする。



部活に急ぐタイちゃんにバイバイして、鞄の準備をしようとした。



「いいんちょー」



案の定、午後からも寝ていたイガラシだ。



「なに?」



机にうっつぷしてたからか、寝癖のついた前髪がぴょこぴょこ跳ねている。



「助けてよー」

「ああ、ね」


一瞬、なんのことだかわからなかったけどその手には、日誌が握られていたことから確信した。




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