free@ヒトリゴト
①ガラクタな世界
ガラクタ地球号の舞台はそう遠くもない未来。
格差が広がり、貧困層と富裕層の溝が深まり、犯罪も各地で多発していた。
そんな折、各自治体は『独立行政区』として犯罪の多発する地域に、独自の法整備を行うことを政府に提案。
ある程度修正案が加えられた後、『独立』ではなく『政府機関』の一部として行政施設を地方に移管することで終結した。
その後、ある地域の犯罪年齢統計が著しい偏りを見せていることが解った。
その『ある地域』が、この作品の舞台である虹街(ニジノマチ)=通称『コジマ』である。
このコジマは、数十年前まで工業の発展地域であり、他方からの出稼ぎや、出産率の増加により人口も爆発的に急増した。