ずっと好きだと言えなかった
□chapter05□
―――chapter5―――
この状況に逃げ出したくなる。
わたしを囲う女の子たち。
ざっと七人くらい。
端から見たら虐め同然。
あながち間違ってないけど。
彼女達にとっては“忠告”
場所はお決まりの体育館裏。
「あのさぁ、ウザいんだけど」
女の子はわたしを睨む。
誰だっけ、
綺麗な顔が歪んでいる。
ぎょろりと目を向けられた。
彼女達の瞳は憎悪で染まっている。どうやら無意識のうちに何かをやらかしてしまったらしい。
ど、どうしよう。
おどおどした目付きをする。
彼女達はわたしの挙動不審な行動にさえ苛立つのか眉根を寄せている。
ひぇ!怖い!