ずっと好きだと言えなかった
パシンと手をふり払う。
千葉君はわたしが拒絶したことにどう思ったんだろう。
俯いているから表情はわからない。



「ほ、本当に大丈夫だから」



ごめんなさい、
ごめんなさい、



「もう、放っておいて」



突き放して机にうつ伏す。
ヤバいなぁ。
泣きそう。
自分から千葉君を拒絶した癖に、後悔した。
傷付けてしまっていたらどうしようと唇を噛み締めた。
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