ずっと好きだと言えなかった
■chapter06■
―――chapter6―――
図書委員の仕事を終わらせて玄関口に向かう。
ふと窓を見れば雨が降っていた。
梅雨はキライだ。
憂鬱な気分が更に憂鬱になる。
湿気も鬱陶しい。
髪がバサバサになる。
そう言えば千葉君って髪の毛サラサラだなぁ〜……
と考えたときピタッと止まる。
無意識のうちに千葉君のことを考えていた自分に戸惑う。