ずっと好きだと言えなかった
雨が容赦なくわたしを濡らす。
びしょびしょに。
さっきまで穏やかだった小雨は、いつの間にかバケツをひっくり返したように激しさを増している。
やっぱり梅雨はキライだ。
でも“これ”を隠してくれる雨はキライじゃない。
頬を伝う滴に生暖かさを感じた。
昨日も濡れて今日も濡れて。
わたしは何やってるんだろう。
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