ずっと好きだと言えなかった
昨日ボロボロのローファーを見て何かを察してくれたらしい。
休むことを見逃してくれた。


すりおろし林檎やお粥も作ってもらった。まるっきり病人だ。
いや、病人なんだけど…
どちらかと言えば心の病だ。


なにも言わずに泥の付いたローファーを洗うお母さんを見たときは流石にうるっとキた。


ごめんね、


お父さんも何も聞かずにまた買いに行こうと言ってくれた。
そんな二人の姿を思い出すだけでまたもや涙が浮かぶ。
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