ずっと好きだと言えなかった
「もうホントにいいから。わたしのことは放っておいて」

「……、」

「風邪ひかないようにね、ばいばい」



そう言って走り去った。ここ最近走ってばっかりだ。今度は後ろから追いかけてくる音もなく、気配もなかった。あるのは雨の音と私の足音だけだった…








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