ずっと好きだと言えなかった



***



布団に包まって昨日のことを思い出す。わたしの熱はもしかして知恵熱なのかもしれないなぁ。


わたしは自分が間違っているのか正しかったのか今でもよくわからない。でもこれで良かったんだ、と思い込む。


もっとオブラートに包んだほうが良かったのかもしれない。あんな言い方よりもっと他にあったのかもしれない。千葉君のあの表情を思い出す度にそう思う。
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