ずっと好きだと言えなかった
「ごほっ、」
苦しいや。熱が振り返してきたかも。
口元に手を添える。
これから毎朝寝坊するのかなぁ。千葉君が起こしてくれることが無くなるなんてちょっと……寂しいかも……なんてね。
これがわたしの日常。
朝はギリギリに起きて遅刻寸前の朝を迎える。
朝余裕たっぷりに起きてママチャリヤンキーを見掛ける事の出来るここ最近が異常だっただけ。
忘れたら駄目だ。千葉君は元々、わたしには無縁の存在。周りにはヤンキー。周りには模範生。彼の周りには常に人が居る。囲まれて慕われる千葉君をわたしは中学のときから知っている。