ずっと好きだと言えなかった
なんで、
なんで、
なんで、


なんでわたしはこんなにも――――――――…





どうして。
なんで。
それしか出てこない。
ぐしゃぐしゃの顔。
視界が歪む。


枕が濡れてゆく。


一番良い選択肢を選んだはずなのにどうしてこんなにも苦しいの。


いままで一度も告白なんてされたことない。男の子にそういう感情を抱いたことがない。そう言うことには無縁だった。昔も、今も。だからこの感情なんて知らない。名前も知らない情に、戸惑った。









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