ずっと好きだと言えなかった
「……千葉君?」

「……っ」



急に千葉君は口元に手を当てて俯いた。
気分が悪いのかと思ったけど、どうやら違った。
寧ろその逆だった。



「………超嬉しいんだけど」



顔を真っ赤にさせてる千葉君。



「………ってことは俺と片瀬って今から付き合ってることになるんだよね?」

「そ、だね」



自覚が湧かず戸惑いながら頷く。
肯定すると千葉君は満面の笑みを浮かべた。
こんな無邪気な笑顔を浮かべる千葉君は初めて見た。
ドキリと胸が高鳴る。
正直…不意打ちだった。
< 177 / 220 >

この作品をシェア

pagetop