ずっと好きだと言えなかった
「あゆみもしゅきー!」



事の成り行きを大人しく見守っていた四歳児。
恐るべしコミュニティ能力。
将来は世渡り上手になりそうだ。



「やったー!せなちゃんはあゆみのおねえちゃんだ!」

「ぶ…!」

「あゆみ…!?」

「おにぃちゃんのおはなしがほんとになったよママーっ」



まさか先程結婚の話をあゆみちゃんから聞いてたとは思うまい。
千葉君は滅茶苦茶驚愕している。
わたしはと言うと先程同様噴き出した。


そ、そう言うことは兄妹だけでお願いします。
せめて本人ぬきで…
< 178 / 220 >

この作品をシェア

pagetop