ずっと好きだと言えなかった
すこし緊張しながら扉に手を添える。
こんなに緊張するの、研究発表以来だ。
ソッと扉を開ければ――――――――――…



「どーも」

「あ…千葉、くん?」



そこにいたのは同じクラスの千葉くん。
いろんな意味で驚いた。
まさかあの千葉くんがわたしの目の前にいること。
わたしの家の住所を知っていたこと。
ケータイを届けてくれたこと。
数分前とは別の意味で頭がこんがらがった。
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