ずっと好きだと言えなかった
わたしの言いたいことが分かったのか千葉君は眉根を寄せた。

そこまでは考えていなかったのかな。
顔が凄く険しい。
あゆみちゃんの無邪気さが仇になるとは思わなかっただろう。




―――――後に聞いた話によるとあゆみちゃんしか片瀬セナを語れる相手が居なかったらしい。

余計な詮索もせずからかわれる事もなく話せるよき相談相手。

それに抜擢されたのが四歳児、自分の妹だった。
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