ずっと好きだと言えなかった
今で何個目のてるてる坊主だろ、と手元にあるティッシュの塊に目を移す。
昨日も1つ、作って部屋に吊るした。
だけど今日、早めに学校に来て千葉君の部活風景を見ると居てもたってもいられなくなった。

こんな雨じゃ筋トレや走り込みしか出来ないはず。
その考えは当たっていた。

抜かるんだグランドを見つめる千葉君が瞼の裏に焼き付いて離れない。
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