ずっと好きだと言えなかった
そのままぼーっと静かな図書室に居座る。
時間が経つのは早く、気付けば生徒が登校してくる時刻になっていた。


傘が校門を彩る。
黒、
赤、
ピンク、
青、
透明。


校門では校則チェックの真っ最中だ。捕まった人は最悪だろうなぁ。こんな雨の中で。ご苦労様です。

心のなかで先生と風紀委員の人に労いをかけた。
< 196 / 220 >

この作品をシェア

pagetop