ずっと好きだと言えなかった
■chapter12■
―――chapter12―――
わたしの言葉に怯む女の子達は、気まずそうに目を反らす。
そして言葉を続けたのは女の子達じゃなかった。わたしでもない。肯定するのは―――――やっぱりいつも良いところで現れる彼だ。
「―――――そう言うことだから」
急に聞こえた声。そちらを向けば肩で息をする千葉君がいた。