ずっと好きだと言えなかった





重なった掌から熱がジワジワと身体を這う。顔を覆う指先から見えた鮮やかな色に、顔から手を退けた。


それはとても綺麗で魅入ってしまう。



「あ、」

「片瀬?」

「―――――虹だ」



さっきまで雨が降っていたのに。今ではこんな快晴だ。ポツリと呟くと『綺麗だね。』と千葉君も空を見上げた。






わたしの心も 空色だ












―――END―――
< 220 / 220 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:107

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

溺愛HONEY〜想いよ届け!〜

総文字数/5,156

恋愛(ラブコメ)26ページ

表紙を見る
冷たい彼-初恋が終わるとき-

総文字数/77,684

恋愛(純愛)201ページ

表紙を見る
【続】俺を嫌いになればいい。

総文字数/67,597

恋愛(キケン・ダーク)430ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop