ずっと好きだと言えなかった
千葉君を見送ってから家に入る。
にやにや。
にやにや。
顔のにやけが止まらない。
あ、ヤバい、
鏡を見れば引き締まりのない顔をした自分が映っていた。
だって、こんなこと初めてなんだもん。
実は高校に入学してから男の子と話したのは今日が初めて。
話したのは、中学からの旧知だった千葉君だったけど。
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