ずっと好きだと言えなかった
ぼーっと考えているといつの間にか千葉君はわたしの前に来ていた。ガタッという音で彼が目の前にいることに気づいた。千葉君は前の席の××君の椅子に座る。



「…はよ、片瀬」

「おおお、おはよう」



ぎこちない。緊張する。
いきなり千葉君とお友達だなんてハードルが高すぎる。
まずこのクラスの生徒を制覇してからラスボスじゃないと。
狼狽えていると千葉君はクックッと笑う。
あ。笑顔ってカワイイんだ。
< 55 / 220 >

この作品をシェア

pagetop