ずっと好きだと言えなかった
「…別に」



そっぽを向く千葉君。
ん?
ほんのり耳が赤く染まっている。
んん?
もしかして―――…



「て、照れてる……?」

「は?」

「ひぃ!調子に乗ってすみません!」



ゴン!
と机に額がクリーンヒット。
い、痛い。思わず涙目。
でも千葉君の目がスゴく怖かった。目だけで殺されるかと思っちゃった。
痛む額を押さえていると白けたような目でわたしを見る千葉君。



「片瀬って意外とぶっ飛んでるよね」

「いやいや。千葉君ほどじゃ――――――すみません」

「ビビりなのに相変わらず口だけは達者なんだ」



うううっ。
達者と言うより口が緩いだけ。
思ったことをすぐ口に出してしまう癖がある。
でも――…



「あ、いかわらず?」
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